■大人の階段を一歩登った日(2009/03/14)
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まつい
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知人が電子ピアノを処分するとゆーので、引き取りに行ってきました。
2002年型のPanasonic製品で、同時発音数が32音とスペックは低めですが、 曲がりなりにもちゃんとした鍵盤の電子ピアノです。捨てるなんてとんでもない。
うちは2006年型の電子ピアノがあるので、旧型をわざわざ購入する必然性はありませんが、 捨てるくらいなら引き取って、その後誰かにあげちゃう方が有効利用できるとゆーもの。 あとスペックが低いなら低いで、その性能に見合った弾き方を練習するきっかけにもなるので それなりに役に立ちます。
わたくしの先生は、同時発音数2音のハードウェアで「4音のように聞こえる」工夫とかを好む人で、 「ヘボいハードウェアの方が燃える」とか言っていました。 シンコペーションを多用して響きを豊かにしたり、バスドラムを兼ねるベース音を使ったりするのだとか
しかし大きな問題が立ちはだかっておりました。それは、その大きさと重量。
うちの電子ピアノは基本的にアンプなし→外部アンプ+スピーカー必須なのですが、 一般的な電子ピアノはアンプとスピーカーを内蔵しており、60kgとか80kgとかあります。 知人宅までは10km程度しか離れていないのですが、どうやって自転車で運ぶべきか、実に悩みました。
鍵盤数88の電子ピアノは、土台と分離しても、本体部分は140cm×45cm×40cm程度のサイズがあります。 わたくしは過去に34kgの電子ピアノを電車で運んだことがありますが、今回のはその2倍近い重量があり、 さすがに肩からぶら下げられる限界を超えています。 また一般的なリヤカーは、奥行きが90cm程度しかなく、140cmもある鍵盤を運ぶのには不向きです。 答が出ない。一体どうすれば。
「松井さん、赤帽に頼めば?」 「ええっ?」
そうか。運送業者に依頼すれば、デカブツでも運べるのか。なんとゆー斬新な発想だろう。 そういえば別の友人にこんなことを言われたことがあった。 「松井さん、いい年した社会人なんだから、体力じゃなくお金を使おうよ」 うーむ、確かにその通り。今回は個人の体力で運べる限界を超えているので 今回は外部の人にお金を出して動いていただくべきであろう。
そんなわけで赤帽さんの軽トラックで運んでいただきました。 作業は1時間あまりで終了。なんてこと。こんなに簡単にコトが運ぶなんて。 そもそもお金を払って人を使うなんて、まるで貴族にでもなった気分ですよ。 全く考えたこともなかった。
これまでは運ぶモノの重量が100kgあったら耐荷重100kgの自転車やリヤカーを購入もしくは製造することしか 考えていませんでしたが、運送業者に頼めば、そもそも自分で設備投資をする必要がないのですね。
お金を払って人を使う。社会人として、これは有益なノウハウです。 わたくしは本日この瞬間、大人への階段を一歩登ったといえましょう。
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No.334
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